・義親の介護は嫁がやらなきゃいけないの?
・自分の親なんだから面倒見ろよ!
・介護っていつまで続くの?
と、義親の介護のことで夫に不満が溜まっていないですか?
夫婦喧嘩になるならまだ修復の余地はありますが、その先に進んでしまうと非常にまずい・・・
親の介護の問題をそのままにすると、家族崩壊もありえます。
50代以上の夫の価値観には『介護は女性の役割り』
という固定概念がある傾向にあります。
そんな夫への伝え方には3つのコツがあります。
①あなた自身が心の余裕を作ること
②夫の立場になって考えること
③夫の価値観にあった伝え方をすること
この3つのコツをおさえれば、介護を通して夫婦仲をより良くすることができます。
そこで、親の介護で問題を抱える50代以上の夫婦のコミュニケーションについてお届けします。
親の介護で夫婦喧嘩は熟年離婚の危機
義親の介護なのに夫が丸投げでイライラしていませんか?
実は、親の介護の担い手について、男性は「配偶者」、女性は「自分」と答えている割合がもっとも多いんです。
特に50代男性は「お前に任せるから、やっといて」「俺は仕事で忙しい」「夫の親の介護は妻の仕事だ」など
実親であるにも関わらず奥さんに丸投げする無責任夫がいます。
あなたの旦那さんは大丈夫ですか?
もし、介護の大変さを理解してくれる旦那さんならいいのですが、残念ながら理解してくれないですよね。
すると、あなたのストレスだけが溜まり、なんで私だけがこんな苦労しなきゃいけないの・・・
と思いたくもなりますよね。
そして、夫婦喧嘩に発展するならまだ夫婦仲は改善の余地があります。
伝え方を工夫すれば旦那さんが協力してくれる可能性を秘めています。
これが、何を言っても無駄・・・と諦めてしまうと非常にまずい。
介護鬱になってしまったら目も当てられません。
そんな状況だともしかしたら、介護離婚を真剣に考えているかもしれませんね。
もし、離婚を考えているなら、その前にコミュケーションの取り方を変えてみてください。
熟年離婚はデメリットも多いです。
生活の質が下がる。孤独になる。自分の親の介護のときに頼る人がいないなど、
より辛い苦労が待っているかもしれません。
だからこそ、離婚の前にコミュケーションを変えてみてください。
もしかしたら、今の悩みが解決するかもしれませんよ。
親の介護で50代夫が協力的になる伝え方3つのコツ
50代以上の夫の価値観には『介護は女性の役割り』と思い込んでいる傾向があります。
すると、「仕事が忙しいから」や「お前に任せるから」と介護に関わろうとしません。
そんな旦那さんに介護の苦労を分かって欲しい、
少しでも介護のサポートをして欲しいと思ったら、
今までの会話のパターンではダメです。
そこで、介護への関心度を高める50代夫への伝え方3つのコツをお届けします。
①あなたの心の余裕を作り
②旦那さんの立場になって考えるクセをつけ
③旦那の価値観にあった伝え方をする
すると、介護に無関心で逃げ腰だった旦那さんが介護に関心を持ちサポートしてくれるようになるかもしれません。
そのために各コツについて詳しくお届けします。
心の余裕を取り戻そう
いままでのパターンを変えようと思ったらエネルギーが必要です。
特に旦那さんとの関係に変化を生み出すならなおさら必要。
なぜなら、イライラしたり落ち込んだりしないメンタルが大切だから。
だからこそ、心の余裕を取り戻しましょう!
心が疲れていたら、コミュケーションを変えるなんて難しいですからね。
じゃあ、どうやって心の余裕を作ればいいのか?
私はショートステイを活用するのをおススメします。
ショートステイとは、短期入所生活介護と言い、特別養護老人ホームや有料老人ホームに短期間宿泊するサービスです。
介護者の負担軽減を目的としても使用できるため、疲れ切ったあなたの心をリフレッシュ時間に使えると思います。
施設ごとにサービスや準備するものが違うので事前の情報収集が必要です。
一般的に利用希望日の1~3か月前にケアマネージャーを通して申し込みをします。
ただし、施設によっては利用者が安全に過ごせるかを確かめるために「お試し利用」という二泊程度の宿泊が必要な場合もあります。
できれば、日ごろから義親の合う施設を探しておくと安心です。
詳しくはケアマネージャーに相談しましょう。
施設によって料金も違うので保険外費用がどれくらいかかるのかも聞いておきましょうね。
夫の立場になって考えてみよう
心の余裕が出来てきたなら、いままでのコミュケーションを見直してみましょう。
義親の介護の話をしたら旦那さんはどんな反応をしていますか?
怒る、逃げる、無視される、適当な返事をされる。
など何かしらのパターンが無いですか?
人は価値観に合わないことがあると、反発するか逃げるかの行動にでます。
なので、夫婦喧嘩になってしまう。夫が話を聞いてくれない。
となるのは、旦那さんの価値観に合っていないから。
例えば、『仕事終わりはゆっくりしたい』という価値観があったら、
帰宅してすぐに親の介護の話をされたら、イラっとしたり、ウンザリだって感じると思いませんか?
さらに、50代以上の夫の価値観に多い『介護は女性の役割り』という固定概念。
もしこの価値観があったら介護のことを相談しても、「おまえの好きにやっていいよ」って言葉がでると思いませんか?
だからこそ、旦那さんはどんな価値観を持っているのかを、旦那さん視点になって考えてみる必要があります。
けれども、あなたは旦那さんではないので、価値観が100%分かるわけがありません。
なので、何となくこんな傾向があるな。と旦那さんのパターンを掘り下げてみましょう。
・帰宅後すぐの話しかけると無視される
・自分がイライラしている状態で話しかけると逃げられる
・テレビに集中している時に介護の話をするとキレられる
などなど、
会話が上手くいかなかったときにパターンを羅列してみよう。
すると、夫はこんな価値観があるのかな?
と推測することができます。
さらに、会話が上手くいっているときのパターンも羅列してみましょう。
そうすることで、話すタイミングや言葉選びがだんだんと分かってきますよ。
夫の価値観にあった伝え方をしよう
旦那さんの立場になって考えてみると色んな気づきがありましたね。
仕事への価値観が強い人は、家でも仕事のことを考えています。
なので、話しかけると思考を邪魔されたと思い、キレられらり、適当にあしらわれたり、無視されます。
家ではゆっくりしたいと価値観がある夫は、余計な情報を入れたくありません。
すると、テレビに没頭したり、スマホをいじったりして、あなたの話を聞こうとはしないでしょう。
だからこそ、旦那さんへ話しかける共通のファーストステップは『同意を得る』ことが重要。
「○○について話を聞いてもらいたいんだけど今話してもいい?」
と、同意を得ることをしましょう。
「はい」と答えれば聞く姿勢になってくれるし、
「いいえ」だったら、「いつだったら聞ける?」と旦那さんに答えてもらうようにしましょう。
聞く姿勢になってもらえないと、いままでの失敗パターンになってしまうので、同意を得るのはとても重要なステップになります。
そして、聞く姿勢になってくれたら、旦那さんの価値観にあった話し方をするとより効果的です。
理屈っぽい人には理屈で、
感情優位の人には感情に訴えるようにしてみましょう。
例えば、理屈っぽいのに介護から逃げる『介護は妻の役割り』と価値観が強い旦那さんには、
民法877条1項の内容を伝えてみるのもいいかもしれませんね。
民法877条1項「直系血族及び兄弟姉妹は、互いに扶養する義務がある。」と定めています。
実は、配偶者に義親の介護をする義務はないんです!
民法の定める介護における扶養義務は「直系の血族」です。
なので、「ねぇ知ってた?民法で私は義親の介護をする義務はないんだよ」とすこし脅してもいいかもしれません。
もしかしたら、旦那さんの価値観がいい方向に変わってくれるかもしれません。
旦那さんの価値観に合わせた伝え方が出来れば、話を聞いてくれる確率はグッとあがるし、
喧嘩や無視されるようなことは無くなります。
初めは試行錯誤が必要になりますが、旦那さんの価値観を知り、価値観に合う伝え方をしてみてください。
親の介護で辛いときは相談窓口を活用しよう
介護のことで夫婦喧嘩になってしまう。
家族が崩壊してしまうと思ったら、一人で悩まないことが大事です。
だからこそ、
ケアマネージャーや地域包括支援センターに相談しましょう。
介護のことは介護のプロに相談することで解決策が分かるかもしれません。
経験豊富なケアマネージャーなら色んな事例を経験してます。
地域包括支援センターもさまざま相談に乗っている実績があります。
だからこそ、一人で悩まずに相談しましょう。
ケアマネージャーにケアプランを見直してもらい、夫婦で話し合う機会を作ってもらうのもいいかもしれません。
もし、旦那さんに兄弟姉妹がいるなら出来る限り巻き込みましょう。
介護は一人でやるもではありません。
みんなでサポートし合ってやるものです。
だからこそ、一人で悩まず使えるサービスは使いこなしましょう。
親の介護で夫婦喧嘩になる50代夫への伝え方のコツのまとめ
親の介護で夫婦喧嘩になってしまう。
夫が理解してくれない。と感じたら
旦那さんの価値観に合う伝え方にコミュケーションを変えていきましょう。
ポイントは3つ
・心の余裕を作ること
・夫の立場になって考えること
・夫の価値観に合う伝え方をすること
今日伝えた3つのコツを実践していけば、夫婦のコミュケーションは改善されていきます。
ぜひ試してください。