親の介護

親の介護のストレス解消法10選!介護福祉士のおススメの方法

・親の介護でイライラする

・みんなはどうやってストレス解消しているの?

・このままだと虐待してしまいそう・・・

と、親の介護ストレスで悩んでいませんか?

私が感じる一番のストレス解消法は物理的に親と距離をとること

ショートステイの活用が介護福祉士の私の一番のおススメです。

けれども、経済的理由や認知症の徘徊や暴言暴力といった問題で活用が難しい場合もあります。

そこで、他の人たちはどんな方法でストレス解消法をしているのか?

親の介護ストレス解消法10選をお届けします。

親の介護ストレス解消法10選

親の介護ってストレスが溜まりますよね。

認知症、徘徊、排泄、入浴、更衣、等

介護度が上がれば上がるほど介護者に負担がかかり、

身も心も疲れが溜まり、ストレスも比例して溜まってしまいますよね。

そんな親の介護のストレス。

親の介護をしている人たちはどうやってストレス解消をしているのか?

主にストレス解消行動は3つに分類できます。

・問題を直接解決する方法

・問題を捉える自分の考え方を変える方法

・問題から離れ発散する方法

これらのストレス解消行動をコーピングっていいます。

が、専門用語なんてどうでもいいですよね。

それよりも親の介護をしている人のストレス解消方法10選をが気になると思います。

では、親の介護をしている方たちはどんな方法でストレス解消をしているのか、10選を見てみましょう。

・主治医やケアマネージャーに相談する
・ショートステイを利用する
・介護保険外サービスを利用する
・施設入所をする
・食べる
・友人に話す
・音楽をきく
・介護スキルを習得
・自治体独自の介護サービス
・介護者の会に参加する

この方法でストレス解消を試みています。

そこで、あなたにあったストレス解消方法を見つけるために

それぞれの方法を具体的に解説していきます。

主治医とケアマネージャーに相談する

主治医とケアマネージャーに相談することで、問題を直接解決できたり、問題を捉える自分の考え方を変え、ストレス解消につなげることができます。

例えば、認知症の親の介護の場合。

主治医とケアマネージャーに相談することで、介護度の見直しや介護サービスの見直しが適用されるかもしれません。

もし、区分変更申請を出し要介護度が2から3に変更になれば介護サービスの金額の上限や受けれる介護サービスも変わります。

そして、今の状態にあったケアプランに変更することで、介護の負担を減らせるかもしれません、

また、相談することで、病気のことが詳しく分かり、親の変化を受け入れられるかもしれません。

親の問題行動も認知症だからしょうがないよね。って受け取り方が変わると、ストレスの感じ方も変わります。

『知らない』『分からない』という状態が特にストレスがかかりやすいです。

けれども、知識として知っているとストレスに感じなくなることがあります。

認知症以外でも日常生活で困っていることがあれば、主治医やケアマネージャーに相談してみましょう。

そして、今の実情に合った介護サービスを活用しましょう。

ショートステイを利用する

親を預けることに罪悪感や申し訳ない気持ちになるかもしれません。

けれども、ショートステイは家族が自分たちの生活を楽しむ機会や心身を休める時間を作るのにとてもよいサービスです。

ショートステイとは、介護施設に1泊から短期入所することが出来る介護保険サービスです。

最大で30日間預けることが出来て、利用したい場合はケアマネージャーに相談することで利用の手続きが行えます。

もしかしたら、親にとってもいい効果があるかもしれません。

親の志向とあう施設なら親も楽しむことができ、親のストレス発散にもなります。

ショートステイを活用したことで、ストレスが軽減され親の気持ちが穏やかになることもあります。

そして、ショートステイ入所中は親の介護から離れることができ、旅行や自分だけの時間を楽しむチャンスです。

したがって、親の介護のストレス解消するためにショートステイを利用するのは、かなり効果が高いと思います。

介護保険外サービスを利用する

介護保険外サービスは、かかった費用が全額自己負担というデメリットがあります。

しかし、介護保険サービスにはないサービスが受けられるので、上手に活用すれば親の介護のストレス解消になること間違いなしです。

また、要介護認定を受けていなくても利用できるが大きなメリットかもしれません。

サービスも幅広く、入院中の世話や認知症の親の見守りや、徘徊癖のある親と一緒に散歩することもできます。

さらに、旅行の付き添いも可能で、旅行中の介護をお願いすることもできます。

民間で運営されているサービスなので、オーダーメイドのサービスが受けれます。

私も介護保険外サービスの『クラウドケア』のヘルパーとしても活動しています。

もし、東京、埼玉、千葉、神奈川にお住いの方なら、クラウドケアの利用がストレス解消につながるかもしれません。

>>クラウドケアのホームページへ

その他の地域でも介護保険外サービスがあるので、お住まいの地域の介護保険外サービスを検索してみてください。

施設入所をする

何が何でも在宅介護で親看取るということでなければ、施設入所は親の介護ストレスを大きく軽減することができます。

在宅介護がもう限界・・・

ストレスで虐待してしまうかも・・・

と、限界を感じているならケアマネージャーに相談しましょう。

要介護度のレベルよって入所できる施設が変わります。

そして、施設によって金額も全然違います。

もし、施設入所したいけど、金銭的に無理って悩みがありましたら、

親に生活保護を受けてもらい、施設入所する方法もあります。

生活保護の受給についてはこちらで詳しく書いてあります。

親の介護でお金がない場合の生活保護を受給する3つのパターン親の介護でお金がない生活保護は受給できますか?要保護世帯になれば受給できます。他にも世帯分離して生活保護を受給するなどのパターンがあるので解説します。...

施設入所については、親が元気なうちから話をしておくことをおススメします。

親の意向を無視して施設入所すると、トラブルの原因になるからです。

施設を脱走する。帰宅願望で暴れてしまう。他の入居に暴力をふるってしまった等

場合によっては退所を求められることがあるので、施設入所を考えているなら、トラブル回避のために親と話し合っておきましょう。

食べる

在宅介護をしている方たちのストレス発散方法のトップ3は

1位 食べること

2位 友人に話すこと

3位 音楽を聞くこと

だそうです。(みんなの介護アンケート調べより)

在宅介護の場合。

スキマ時間でストレス発散が求められます。

美味しいモノ、好きなものを食べれば気持ちの切り替えにもなります。

さらに、ストレス軽減する栄養素があります。

・ビタミンC・ビタミンE

・トリプトファン

・ビタミンB群

これらを摂取するとストレスを軽減するホルモンが分泌されるそうです。

そして、これらの栄養素が入っている食べ物が

大豆製品

緑黄色野菜

ジャガイモやさつまいも

ナッツ

だそうで、これらの食材を使って美味しいものを食べストレスを軽減しましょう。

友人に話す

次に多かったストレス発散方法は「友人と話すこと」

友人と悩みを共有したり、苦労話をしたりすると「イライラや不安が吹き飛んでスッキリした」といった経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。

人と話すことは脳の活性化につながり、ストレス解消や軽減につながります。

ただ愚痴り過ぎは注意が必要です。

脳は主語を理解できないと言われています。

なので、親への愚痴が自分自身に言われているとも勘違いしてしまうんです。

なので、愚痴り過ぎると自分自身の心を追い詰めることにもなるので注意してください

愚痴るだけでなく、今後どうやって対処していくかの話をするとストレス発散に繋がります。

人は会話をすることで、頭の中が整理されていきます。

すると、愚痴だけでなく、今後のことも話すことで、頭のなかで事柄を整理し、

その結果、イライラの原因や解決方法、ストレスの感じ方などを客観的に捉えることができ効果が高くなります。

言霊って言葉があるように言葉には力があるので、プラスになることも会話に入れていきましょう。

音楽をきく

続いてアンケートで多かったストレス発散方法は音楽を聞くこと。

音楽を聴くことで、ドーパミンやセロトニンといった幸福感をもたらす神経伝達物質が分泌されます。

これにより、ストレスや不安を感じるホルモンの分泌を抑制し、同時にリラックス効果をもたらしてくれるそうです。

アップテンポの音楽は、エネルギーや活力を与え、優しくスローな曲は不安や緊張をやわらげます。

思い出の詰まった曲を聞くと、思わず泣いてしまうことがあるように、言葉にできない感情を表現するきっかけを、音楽がつくってくれることもあります。

介護スキルを習得

一番のストレスの原因は『知らないこと』

『知らない』『分からん』状態は脳がストレスを感じやすいです。

だからこそ、介護スキルを身に付けることはストレス発散に効果抜群です。

入浴介助や排泄介助時の体の使い方。

認知症の深い理解。

介護知識やスキルを身に付けることで、今までのストレスの感じ方が変わります、

さらに、福祉用具や介護住環境の知識もあるといいかもしれません。

ケアマネージャーに相談すれば福祉用具や住環境についてアドバイスをくれますが、

自分で知っておくと介護を楽にするアイディアが出やすくなります。

親の生活動線を工夫すれば排泄トラブルも減ります。

道具をうまく活用すれば夜間も起こされなくてよくなるかもしれません。

『知らない』『分からない』はストレスを溜める原因になるので、

ぜひ介護知識やスキルを身に付けてみてください。

私のおススメは初任者研修を受けるのが一番いいと感じています。

費用はかかっちゃいますけどね。

自治体独自の介護サービス

介護保険サービスとは別に、自治体独自の高齢者支援サービスを提供しています。

例えば、

配食サービス
有償家事援助
送迎・移送サービス
火災報知器の給付
緊急通報システムの貸与
紙おむつ助成

ちなみに、

「紙おむつ助成」は多くの自治体で実施されています、

利用することで経済的負担を軽減できるので、経済面でストレスを抱えているならおススメです。

オムツ代もバカにならないですからね。

オムツの助成についてはこちらに詳しく書いてあります。

オムツの補助は介護保険で支給されるか?助成制度の活用方法オムツの補助は介護保険では給付されません。介護保険ではなく市区町村のオムツ代助成金制度を活用すればオムツ代の費用を抑えることができます。...

介護者の会

悩みを打ち明けるなら、同じ悩みを抱えている人や、介護の先輩に話せるとストレス発散やアドバイスが貰えていいです。

そこでお勧めなのが、『介護の会』に参加してみること。

介護者の会は家族を介護している方が集まり、お互いの悩みや体験談などを語り合う場です。

お住まいの地域に介護の会があるのか気になる場合は、地域包括支援センターに連絡してみましょう。

地域包括支援センターが窓口になっていることがあるため、地域包括支援センターに聞くのが一番早いと思います。

親の介護のストレス解消法!介護福祉士のおススメは?

親の介護のストレス解消法10選を見て自分に合う方法は見つかりましたか?

介護福祉士である私のおススメはこの3つ。

・ショートステイの活用

・ケアプランの見直し

・福祉用具の活用

10選の中でもありましたショートステイをご紹介しましたが、

さらに追加でポイントを解説していきます。

ショートステイの活用のポイント

親の介護ストレスと上手に向き合うならショートステイの活用は必須だと介護福祉士の私は思っています。

そこで、ショートステイを活用するならどんなことに注意するといいのかをお伝えしたいと思います。

ショートステイとは、特別養護老人ホームや有料老人ホームの空きベットを活用して短期間宿泊できる介護保険サービスです。

なので、個室や相部屋、4人部屋などの多床室があり、費用も異なります。

またショートステイ専門の施設もあります。

もし、医療的ケアが必要な場合は施設も限定されてしまいます。

なので、ケアマネージャーから情報収集しておくことをおススメします。

そして、利用したいと思っても即日利用できるわけではありません。

基本は利用希望日の1~3ヶ月前にケアマネージャーを通して申し込みます。

そして、施設によっては安全に過ごせるかをチェックするために『お試し利用』という2泊程度の宿泊が必要な場合もあります。

そして利用日数ですが、要介護認定の期間の半数を超えての利用は出来ないことになっています。

認定期間が1年の人なら半年。2年の人なら1年までです。

そして、連続利用できるのは30日となっていますが、31日目を自費扱いすることで32日目以降を引き続き介護保険利用することもできます。

ショートステイは介護保険サービスですが、介護保険ではまかわられない費用があります。

けれども、所得や資産に応じた減免制度もあるので、費用面やきになることはケアマネージャーにじゃんじゃん相談しましょう。

ケアプランの見直しはしてますか?

親の介護でストレスが溜まり過ぎてしまうならケアプランの見直しが必要かもしれません。

ケアマネジャーは1ヶ月に1回以上利用者を訪問しサービスの状況を確認・調整するモニタリングをしなくてはなりません。

だからこそ、モニタリングの時はできるだけ家族も同席しましょう。

そして、遠慮せず困っていることを伝えるようにましょう。

伝える時は具体的にどんなことに困っているのかを伝えてくださいね。

その内容をもとにケアプランの見直しがされます。

100点のケアプランなんて存在しないので、見直しをしながら調整していくことが大切です。

もしかしたら、要介護状態区分の変更申請が必要になることもあります。

要介護度が重くなればサービスの区分支給限度額が上がり、サービスをより多く使用できるようになります。

ただ要介護度が上がることがいいこととは限らないのでケアマネジャーとよーく相談しましょう。

福祉用具の活用してますか?

福祉用具はレンタル出来る物、または購入して使う物があります。

要介護度によってレンタルできる品は変わりますが、福祉用具を上手に活用して住環境を整備すれば介護ストレスを軽減させることができます。

なので、困りごとがあればケアマネジャーや福祉用具専門相談員に話してみましょう。

レンタルと購入の選択のポイントは

こまめな調整やメンテナンスが必要ならレンタルがいいと思います。

なぜなら、レンタルの場合は半年に1回の専門相談員による点検が義務付けられているからです。

購入品だと必要に応じて自分で依頼して行わなければならないので、手間や体調の変化を考えるとレンタルがいいと私は思います。

レンタルなら体の変化に合わせ借り換えもできるのでおススメです。

ただし、レンタルできない福祉用具は購入になります。

例えば、ポータブルトイレや入浴補助具がそれです。

購入品に関しては、介護保険から7割から9割補助される仕組みがあります。

注意する点は、市区町村によって事前申請が必要な場合があります。

なので、ケアマネジャーや福祉用具専門相談員に相談してから購入してください。

まとめ

親の介護のストレス解消法10選と介護福祉士のおススメの方法をお届けしました。

親の介護ストレスの解消はショートステイを活用して親と離れ、

離れている間に情報収集して、介護の知識や住環境を整えるのがおススメです。

そのためにも、介護の専門であるケアマネジャーにどんなことに困っているのかを具体的に伝えましょう。

もし、ケアマネジャーとそりが合わないなら、地域包括支援センターに相談するのも手です。

親の介護は親だからこそストレスが溜まってしまいます。

上手にストレス発散して、後悔しない介護を送れるといいですね。

ABOUT ME
介護福祉士 てっちゃん
1男5女の子育てをしている主夫の介護福祉士。家庭重視の働き方に変えるため異業種から介護の世界に入る。2024年に試験に合格し介護福祉士になる。現在5年後のケアマネジャーに向け勉強中!