親の介護

親の介護したくない一人っ子が介護離職を回避する7つコツ

・親が介護になったらどうしよう。

・もしかして、介護になったら介護離職なる?

・一人っ子で頼れる人がいない・・・

と、親の介護のことを考えると憂鬱になり、

出来ることなら介護したくないなぁと悩みますよね。

特に一人っ子だと頼れる人もなく介護負担が全部自分にかかると思うと気が滅入るかもしれません。

だからこそ、本格的に親の介護が必要になる前の備えが大事。

介護離職になり収入が激減すれば共倒れになることもあります。

介護離職にならず、なおかつ介護の負担を極力減らすためには


介護保険サービスを上手に活用すること

ここが究極のポイントですが、

そもそも介護状態にることを遅らせる考え方もめちゃめちゃ大切です。

そこで、

親の介護したくない一人っ子が介護離職を回避する7つのコツをお伝えします。

親の介護したくない一人っ子がまず確認しておくべき5つの事

親の介護をしたくないと思ったらまず確認するべきことは親の健康状態!!

介護状態にならないことがめちゃめちゃ大事。

健康寿命を延ばせばそれだけ介護をしなくていいことになるよね。

ちなみに、

健康寿命とは健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間こと

令和元年時点で男性が72.68年、女性が75.38年というデータがあります。

年々健康寿命は延びている傾向にあります。

だからこそ、一人っ子で親の介護に不安を覚えたら、親の健康寿命を延ばすために5つのことを確認しよう

・生活パターン
・食事内容
・服薬の内容
・近所づきあい
・趣味や生きがい

この5つを確認して介護リスクはないかをチェックしてみましょう。

生活パターンを知る

生活パターンを知っておくことで親の変化に気づきやすくなります。

起床時間に就寝時間、食事の時間など生活リズムを知っておきましょう。

そして、親と会話する機会があれば、よく眠れ不眠はないか。

夜間のトイレの回数は増えていないか。

食欲の変化はないか。

引きこもっていないか。

つまづきやすくないか。

など、聞いてみましょう。

そのときに表情の変化も気にしてくださいね。

特に認知症は早期発見が大事ですからね。

要介護状態になってから「どうしよう」と介護のことを相談し合っても、

そこから情報収集したのではあなたの負担はどんどん重くなります。

だからこそ、介護が必要になる前からの準備が非常に大切です。

食事内容

食事に偏りはありませんか?

歳をとれば食欲は落ち、食べる量も減って行きます。

だからこそ、栄養素が取れているかは健康寿命に直結します。

特に高齢者は、エネルギーとたんぱく質の不足しがちです。

肉や魚などのたんぱく質を食べなくなることから、全身の筋肉量や筋力が減少する『サルコペニア』に陥りやすくなります。

女性の場合は骨粗しょう症のリスクも高く、転倒で骨折するのが怖い。

骨折したことで即介護が必要になったら目も当てられませんよね。

だからこそ、介護負担を減らすためには栄養も重要なのでチェックしておきましょう。

服薬の内容

高齢者になると色んな薬を飲む機会が増えます。

だからこそ、無駄な服薬がないかのチェックをしておきましょう。

特に病院に複数かかっている場合は、薬が重複してるかもしれません。

薬も飲み過ぎれば毒になります。

薬も飲み合わせがよくない物もあるので、薬剤師さんにおくすり手帳を見せ、薬を減らせないか、無駄なものはないかを調べてもらいましょう。

近所づきあい

健康寿命を延ばす秘訣は脳への刺激です。

引きこもりで変化のない日常だと認知症のリスクは上がってしまいます。

会話して感情を動かすことは健康寿命を延ばす要因になるので、近所づきあいがどうなのかも確認しておきましょう。

もし近所づきあいが無いようであれば、出かける機会を作ったり、他の人と交流する機会を作ってみましょう。

趣味や生きがい

趣味や生きがいはありますか?

健康寿命を延ばすには生きがいが何よりも大事。

病は気からという言葉があるように、

心の健康は体の健康にも影響します。

もし、趣味や生きがいが無いのであれば介護状態になるのは早いかもしれません。

だからこそ、若いことに出来なかったことにチャレンジする。

サークル活動に参加してみる等、趣味や生きがいを見つける手助けをしましょう。

それが健康寿命を延ばし介護を回避することに繋がります。

親の介護したくない一人っ子が介護離職を回避する7つのコツ

健康寿命を延ばしても必ず来るのが親の介護!

一人っ子だと逃れられない可能性は高い。

なぜなら、親の介護は義務だから。

だからこそ、介護離職をしなければならない最悪の事態は避けたい。

そこで、

親の介護したくない一人っ子が介護離職を回避する7つのコツは

・親の意向を聞いておく
・介護休業について調べておく
・環境を整える
・介護認定は早めに受ける
・介護の相談先を知っておく
・要介護にならなくても使用できる施設
・介護保険適応外のサービスを使う

この7つのコツを押さえれば一人っ子のあなたの介護負担は減らすことができます。

親の意向を聞いておく

介護のことは親が元気なうちから話し合うようにしましょう。

介護が必要になってもどんな生活を送りたいのかを知っておくといいです。

なぜなら、介護で大切な考え方は『尊厳』です。

その人がその人らしく生きられることが大切。

もし親の意向も知らず、施設が安心だからと契約してしまうと

親が不幸になってしまうかもしれません。

私は介護福祉士として今も施設で働いています。

自分の意志で施設入所を決めた方は、施設での楽しさを見つけて過ごせていますが、

施設に入れられたと感じている利用者はストレスから認知症が悪化する。

帰宅願望で「帰りたい」と夜中に叫んだり泣いたりキレたりする方もいます。

介護が必要になっても自分らしく生きることが大切だからこそ、

自宅で過ごしたいという要望があるのなら、訪問系のサービスや通所系のサービスを使う。

一人暮らしに不安があるなら、要介護認定されなくても入所できるサービス付き高齢者向け住宅を活用する選択肢もあります。

知らないと損をする介護。

親の意向を聞きながら、情報収集はとても大切です。

だからこそ、介護状態になったらどうするのかを前もって親の意向を聞いておきましょう。

介護休業について調べておく

親の介護は避けては通れない一人っ子。

最悪な状態は介護離職して、精神的にも肉体的にも金銭的にも親子で共倒れすることではないでしょうか?

そんな最悪な介護離職を避けるためには介護休業を上手に活用するのも手です。

1年以上同じ事業主に雇用されていれば、介護休業を使うことができます。

そして、介護休業は対象家族1人につき3回まで、通算93日まで休業できます。

介護休業は介護認定されていなくても使用でき、その条件は

負傷、疾病または身体上もしくは精神上の障害により、2週間以上の期間にわたり常時介護を必要とする状態です。

ただし、注意しておかないといけないことが、

介護休業は、企業によって有給か無給かが違います。

なのであなたの勤め先では、どうなっているのかを必ず調べておきましょう。

もし無給の場合はハローワークに相談しましょう。

条件を満たすことが出来れば

介護休業期間中に休業開始時賃金日額の67%相当額の介護休業給付金が支給されます。

事前にこういった情報を集めておけば、介護が必要になった時慌てずに対処でき負担を減らすことが出来ます。

環境を整える

介護が必要な状態になっても環境を整えれば、あなたの手を借りなくても親が自分でできる可能性があります。

例えば、

・段差をなくす

・手すりを設置する。

・福祉用具を活用する

など、親の状態によって環境を整えればあなたの手を借りなくても生活できるかもしれません。

なので、介護に適した住環境も調べてみることをおススメします。

そして、介護保険サービスを使えば、住宅改修で補助がでます。

20万までの工事費用の9割から7割が介護保険から支払われる仕組みになっています。

さらに、要介護状態が3段階以上重くなったときは、新たに20万の給付が受けられるので、要介護認定は早めにしておくといいです。

どういう事かと言うと、

要支援1の時に住宅改修の給付を受け、3段階以上重くなった要介護3の時に、もう一度住宅改修の給付を受けることができるということ。

もし介護認定が要介護3が初めだと、住宅改修の給付は1回しか使えないってことです。

少しでも介護負担を減らすためにも早め早めの行動を心掛けましょう!

要介護認定は早めに受ける

親の介護が必要かなと感じたら早めに介護認定を受けておきましょう。

65歳以上の人なら介護が必要と判断されれば介護保険サービスが利用できます。

40歳以上65歳未満の人は厚労省が認める疾病であれば要介護認定を受けることができます。

要介護認定は介護度によって7段階に設定されています

『要支援1』『要支援2』

『要介護1』『要介護2』『要介護3』『要介護4』『要介護5』

の7段階です。

数値が大きくなるほど重度になっています。

そして、それぞれの介護度によって利用可能なサービスや金額が決まっていきます。

介護度が重いほど支給限度額は上がっていきますし、介護度に合わせたサービスも増えて言います。

そして、介護認定の審査には主治医の意見書が必要になります。

なので、親のかかりつけ医も確認しておきましょう。

ここまで読み進めると、なんだか申請ってめんどくさいなって思うかもしれません。

実は、介護のことに悩んだら相談先はいろいろあります。

なので、あなたの介護負担を減らすために相談先はしっかりと確認しておきましょう。

介護の相談先を知っておく

親の介護どうしよう・・・

仕事と両立できるのかな?

遠距離で一人暮らしの親が心配・・・

要介護認定したいけどどうすればいいの?

と、今の時点でもさまざまな悩みがあると思います。

介護のことで悩んだらこの合言葉です!


介護のことなら地域包括支援センター

地域包括支援センターに相談すれば、介護の相談は何でものってくれます。

他にも市町村の介護保険課や民生委員などありますが、

『介護のことなら地域包括支援センター』

地域包括支援センターに相談すればほぼ解決します。

解決できない場合は他の相談窓口を紹介してくれるので、要介護認定や困りごとがあれば地域包括支援センターに相談しましょう。

その地域包括支援センターには、介護支援のプロである主任ケアマネジャー、保健師、社会福祉士が配置されています。

そして、中学校区ごとに設置されているので、意外と近所にあって、役所よりも身近な存在です。

もし、相談に行くのが難しい場合は、センターの職員が自宅に来てもらうこともできます。

なので、スマホで『近くの地域包括支援センター』と検索して、相談先を知っておきましょう。

要介護にならなくても使用できる施設

もし、どうしても親の介護をしたくない!

親も子供の面倒にはなりたくない!

そんな想いがあるなら、要介護認定を受けていなくても入れる施設があります。

介護が必要なく自立していても、

『サ高住(サービス付き高齢者向け住宅』
『健康型有料老人ホーム』
『住宅型有料老人ホーム』
『ケアハウス(自立型)』
『シニア向け分譲マンション』

があります。

ただし、介護度が上がってしまうと退去をもとめられる施設もあるので、メリットデメリットは調べておきましょう。

そして、どのような生活を送りたいのかをイメージして、

交通の便がいい市街地がいいのか、静かに過ごせる環境がいいのか、

毎日の食事はどのようなものが提供されるのか、

提携先の医療機関はどんなところなのか、チェックしておきましょう。

どんな選択肢が一人っ子のあなたや親にとっていいのか情報収集は早く動きましょう。

介護保険外のサービスを使う

実は、介護保険サービスはサービス内容が決まっています。

介護保険サービス内容以外のことはやってくれません。

すると、親が一人の時に不安に感じることもあるかもしれません。

そんな時には、


介護保険外のサービスもあります

実費にはなってしまいますが、介護保険サービスでは出来ないことができるメリットがあります。

関東に住んでいる方なら、

介護保険外の自費訪問介護サービスを提供するクラウドケアというサービスがあります。

現在の対応地域は、埼玉県、東京都、千葉県、神奈川県です。

もし、お住まいがこちらの県なら検討の余地あり!

介護保険では対応できない、介護や暮らしのケアまでひとりひとりに合わせて対応していただけます。

ちなみに、私もクラウドケアのヘルパーとして活躍しています。

気になる方はクラウドケアのホームページをご確認ください。

>>クラウドケアのホームページへ

親の介護しなくない一人っ子のまとめ

親の介護をしたくない一人っ子でも親の介護からは逃れることはできません。

だからこそ、

どうやって負担を減らすかがポイントになります。

負担を減らすには、


介護保険サービスを上手に活用する

ここが最大のポイント。

けれども、介護保険サービスって仕組みも使い方もわからない。

そんな状態だと思います。

そんな時は、この合言葉!


介護のことなら地域包括支援センター

介護のことで悩んだら地域包括支援センターに相談しましょう。

そして、一人っ子で親の介護をしたくないなら、

親が介護を必要としない健康寿命を延ばすことが大切になります。

親の生きがいをサポートし介護予防を心掛けましょう。

ABOUT ME
介護福祉士 てっちゃん
1男5女の子育てをしている主夫の介護福祉士。家庭重視の働き方に変えるため異業種から介護の世界に入る。2024年に試験に合格し介護福祉士になる。現在5年後のケアマネジャーに向け勉強中!